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上エッチ新幹線

第6章 仲谷慎之助の事情①

「試験て言ってたわよね」
「はい……ですね」

朋美は俺の事情を把握している。

知られたくなかったが
こんな出会い方じゃ仕方のないことだ。

「可愛い女の子だったね。乗り降りで
肩がぶつかっちゃって」

菜々子は確かに可愛くエッチで
セックスも良かった。

東京駅から新潟駅の間は
本当に好きで愛しく感じた。

だが朋美を目の前にすると
そんな不埒な想いは消されてしまう。

「エッチで可愛い子だったよ」

朋美の気を引きたいが為に
余計なことを口にする。

「それなら良かったわね」

嫌味でも何でもなく
素で言葉を返す朋美に
悲しくなる。

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