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上エッチ新幹線

第6章 仲谷慎之助の事情①

「ぅん……まぁ……それなりに……ね……」

いつもより歯切れが悪い。

「何があったんですか?」

朋美の瞳が徐々に潤みだす。

「ゃだ……ごめんなさい……」

朋美は繋いでいない方の手で涙を拭う。

「話してよ。俺、何でも聞くからさ」
「……ごめん……ホントに何でもないの」

拭う手が追い付かず
淡いピンク色のスカートに
涙がこぼれ落ちた。

「朋美さん……いったい何が……」

朋美の頬を伝う涙を俺が拭った。

顔に触れたのはこれが初めてだった。

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