テキストサイズ

上エッチ新幹線

第53章 チン之助にまつわるエトセトラ

「好きじゃないよ」

麻琴の中で慎之助の存在は
とっくに消え去っていた。

それですら翼のおかげである。

「そっか。へへッ……」

慎之助の存在が気掛かりだっただけに
翼はホッと胸を撫で下ろした。

「翼は……好きな人いないの?」
「……いるよ」
「誰だか聞いても……いい?」

チン之助とサクラは汗を撒き散らし
互いを求め合っているが
やはりこの二人はそれどころではない。

「……麻琴くん」

翼にとっては冗談でも交えないと
告白出来ないほど緊張していた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ