兄とイケないこと始めませんか?
第1章 イケないこと……
「……んっ……はぁっ……くちゅ…」
「……か…夏波ちゃ……俺、もうダメ……」
ひと気のない夜の公園。
薄暗い街灯の下のベンチの上。
仰向けの男に跨った私…………
もう何度目だろうか?
「腰抜けばっか……なんの為にここついてんのよ」
つまらない……
こんな簡単にイカれては……
高2の初夏………
「……………ぁ」
「!?!?」
「あれ?……いつの間にかオンナになってる?」
「っ!?」
人がいる気配なんて全くなかったのにっ!
パーカーのファスナーをガッとあげて振り返った。