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天気予報の恋人

第8章 chapter 8


リビングに戻ると

リーダーが潤を羽交い締めにしながらふざけていて

潤の顔が年相応に無邪気になっていた

リーダーが、かずに矛先が向かないように、敢えて潤に絡んでる


かずは

ソファーの隅で、小さくなって座っていた

どこか不安気な顔

…だけど、俺を見た途端にパァッと表情が変わって

俺が近付くより先に、かずはパタパタとこっちに走ってきた


「かず?」

かずは何も言わずに俺にしがみついてきた


俺と翔ちゃんが席を外した後

リーダーが強い口調で何か言ってるのは分かったけど、何を言ってたのかまでは分からない

もしかしたら、また潤がかずにツラい言葉を言ったのかも

…って考えたら

「かず、もう大丈夫だから」

自然に背中を擦っていた


「ねぇ、やっぱかずと相葉さんデキてんでしょ?」

潤が、それを見てまた同じ事を言い出した



「バッカ、昔から変わってねーだろが」

すかさず、リーダーが羽交い締めにしながらも

空いてる手で、器用に潤の頭を撫でた





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