天気予報の恋人
第11章 chapter 11
「…今日、お母さんに会ったからじゃないの
朝、キスしてくれた時に…決めてた」
かずの目が潤み始める
「ねぇ…俺はまだ、まーくんからしたら子供のままなの?」
思わずギュッと目を閉じた
「違うよね?
俺、まーくんなら……」
もう、無理だった
かずに最後まで言わせる前に、俺はかずの唇を奪っていた
かずが愛しい
かずを愛したい
全てを…自分のものにしたい
「ん…っ」
時折漏れてくるかずの吐息が
益々俺を昂らせていく
唇を離して、潤んだ目を見つめながら
「…抱くよ、お前を」
怖がらせないように、囁いたら
顔を真っ赤に染めたかずが
俺のシャツを握りしめて、目は逸らさないままで
…ゆっくりと、頷いた
「かず…」
唇を、白い首筋に這わすと
ビクリ、とかずの体が震えた
「…怖い?」
そう、聞いてみたら
フルフルと小さく首を振って
「…少しだけ
…でも、まーくんだから……平気」
はぁ…、と震えるような息を吐いた