
天気予報の恋人
第12章 chapter 12
「あんまり、ツラかったら言えよ…」
そう囁くけど、かずは頷く事もなく
ただ、恥ずかしそうに俺を見ている
…言わないで、我慢するつもりだ
今までのかずを考えれば、分かりやすい意思表示
思わず苦笑いをしてしまったけど
本当に俺を求めてくれてるのが嬉しくて
「可愛い」
その額に唇を触れさせて
たくさんのローションを纏わりつかせた指を
再び蕾に添えた
周りをほぐすようにしながら、指を少しずつ進めていく
かずが、ヒュッと息を飲んだ
「…痛く、ない?」
「痛くは…ない、けど」
はぁ、と息をつくと
「何か、変な感じ…」
確かにその顔に、苦痛はない
「もっと…挿れるからね」
ゆっくり、ゆっくりとそのキツい中に指を進めていく
今まで感じた事のない、締め付け
指1本でここまでキツいのに…先にいけるんだろうか
「かず…最後まで挿いったけど…大丈夫?」
かずはさっきと違って、浅い息遣いに変わっている
「少し…苦しいけど…平気だよ」
かずが無理して、笑ってみせた
