天気予報の恋人
第4章 chapter 4
「会えば分かるけど…潤である事は変わらないし、中身は変わってない、と思うんだ」
「ねぇ、翔ちゃん…リーダーも。かずへの影響は…大丈夫なの?」
心配そうに、まーくんが訊ねた
「勿論、万一を考えて…一人では会わせない」
ちょっと先生の顔が曇る
「…何か、心配。俺がかずと一緒に行ってもいい?」
まーくんが、背中を擦ってくれた
これだけで
不安が薄れる気がする
「多分、和也には俺達より雅紀の方がいいかも知れないから」
ぜひ、そうしてほしい
先生がまーくんに頷いた
僕は、ひとつ大きな息を吐くと
「潤くんに、会いたい」
そう、先生達に言った
まーくんが一緒なら、どんな潤くんでも
僕は平気な気がする
「ありがとう、和也くん。…雅紀もね」
先生が目を細めた
大丈夫
きっと、大丈夫
それが良くない事だなんて、この時は考えもしなかった