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天気予報の恋人

第6章 chapter 6



いつものように、まーくんが迎えに来た

嬉しくて、すぐに手を繋いだけど

…その手は握り返してくれない


離す事はしないけど

何だかまーくんが、遠い


僕の方から、ギュッて握っても

まーくんの手はそのままで



ねぇ…

チュウって、好きな人にするんだよね?

まーくんが僕にしてくれたのは


…好きだからじゃないの?




先週、あんまり良い離れ方じゃなかったから

今日が来るのが怖かった

だって

やっぱりまーくんの態度が違う

前よりも

あまり僕を見てくれない…って言うか、じっと見るとまーくんが目を逸らす



…本当は

今日は僕から行くのを断ろうとも思った

だけど

明日、潤くんに会いに行くってリーダーが言ってたから

それに…


それでもやっぱり

僕はまーくんの傍にいたいんだ




「かず…?」

色んな事が頭をグルグルしてたからか

まーくんが心配そうな顔で、僕を見ていた


「どうしたの?」


…どうしたの?って聞きたいのは

僕の方だよ



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