テキストサイズ

天気予報の恋人

第7章 chapter 7


「は?」

先生が、運転席のリーダーを見る

「まともに潤が来るなんて、最初から期待してねぇよ」

クスクス笑うリーダーは何だか楽しそうで


とりあえず止めるから、と車を公園の駐車場に移動させた


僕もまーくんも、ただじっと様子を見るしか出来ないから

おとなしく座っている

まーくんは、その間ずっと僕の手を握ってくれていたんだけど


僕ね、最近おかしいんだ

まーくんと手を繋ぐのも、背中を優しく擦ってくれるのも、最初から変わらないのに

この頃ね、すごくドキドキするの

先生のとこに泊まって、一緒に寝るのも

嬉しいのに苦しいの


きっと、あのチュウの後からだと思う

まーくんの態度が変わって、寂しくなって

…だけど、まーくんの目は優しくて

僕の頭がぐちゃぐちゃになってるのに


その頭の中には、まーくんがいつも笑ってて

今みたいに手を繋いでると

嬉しいのに恥ずかしい


やっぱり、僕もどこかおかしいのかな

ストーリーメニュー

TOPTOPへ