空に見ている
第3章 に
あれから…
何日たっただろう…
今日も…
教室の後ろ…窓際の席にヒロ君は座っている…
静かに本を読む姿が……
夏の日差しに――――…良く映える…
私は…相変わらず…
空を見るフリをしてヒロ君を見ている…
たまに見せる笑顔や…
テスト中の真面目な顔…
友達と雑談する顔―――…
私は、誰にもバレない様に…
彼を見る―――――――…
いつか…この恋が
膨らみ自分の中で処理しきれなくなり…告白…をするかもしれない――――…
逆に―――…
これから更に強く恋に落ちる、誰かのための予行練習なのかもしれない…