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エロース …ときめき探求物語

第12章 追いかけてヨコハマ…

テーブルのアイスコーヒーを見つめながら

『やっぱり、よくよく考えたらそうですよね…』
満は
短絡的で
感情に任せながらの
今回の横浜へやって来た行動に
少しの自己嫌悪を感じ始めた

―――満は根は単純な男なのである。

――………もしかして…
俺は
AVで黒人たちに貫かれ
快楽に身を委ねで悶えていた富貴子に
深層心理で自覚はないだけで
欲情していただけなのか?
とまで
満は思い詰め始めた………



『うふっ!!』と
幸はついそんな満を見て
吹き出すように笑ってしまった

満はあわてて取り繕うように
幸にたいして
微笑みを返した

『富貴子さん、でも幸せですよ。陰ながらでもそこまで心配してくれるひとがいるんだから…。きっと富貴子さんの今までの人柄がそうさせるんだって、私は思いますよ。  …それに咲良さんも熱いかたなんですね。私にもそんなひとがいてくれたのかな………』
幸は
満を励ましたあと
少し寂しげな表情で
目線を下げながら呟いた。

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