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エロース …ときめき探求物語

第8章 住めば都? 

チュン!!

チュチュッ!!

チュンチュン!!

夏は夜明けが早い
満は
窓から差し込む日差しと
窓の外から耳に入ってくる
雀のさえずりと
それにあわせて
頬や額……
さらに唇に感じる柔らかな刺激に
眠りから覚めた…。

…………ううぅ~よく眠った…

………うん?
たしか昨日は
千尋と嘘みたいな再会をして……
楽しくお酒のんでから………

………―――――えっ?

………――――なんだこの柔らかな感触は!!

―――もしかして!!

満はおそるおそる瞳をあけた。

そこには
満の顔に
唇を優しく押し付けながら
瞳に微笑みをたたえて
寝起き眼の満を見つめている
千尋がいた!!

――――あ………っ!!
ヤッちゃったのか俺。
まったく覚えてないけど
昔の元カノと酒の勢いで
ヤッテシマッタ…のかな?俺…

ヤバイ!!
ヤバッ!!
今は単身赴任中だぞ!!
ちゃんと成果成果はやいうちに
咲のいる東…東京に帰らないと!!

ス、スキャ、スキャンダルだけはダメだ~!!

満は
覆い被さり
優しいキスを繰り返す千尋から
身体をかわして飛び起きて

『すみません!!ごめんなさい!!覚えてなくて、いや…酒のせいにするつもりはないけど、申し訳ない。旦那さんがいる女性に…。お、俺飛んで目ないことをしたようで…!!』
満は床に頭をつけて
千尋に謝罪した。

『……旦那なんていないよ私…。』

『あ…どこかへお出掛けでしょうか?』
満は動揺しつつ
そんな間の抜けた質問をする。

『だから。私は結婚してないし、なので旦那はいません!!ちなみに彼氏もいませんよ  ウフフ…アハアハハハハ――――!!ウケる~!! 満はそんなとこまで昔と変わんないね』

千尋の言葉を
目が点になって満は聞いていた。

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