びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】
第2章 バーチャルな君と僕
❦智Side❦
「……ただいま…」
「お帰り、兄貴! どうだっ…た、、、」
僕の項垂れる様子を見て
一瞬で事を把握したであろう潤が語尾を窄めた
「…兄貴、」
「…会えなかったよ
せっかく色々してもらったのに
ごめんな、潤」
無理矢理の作り笑顔を一つ向けて
階段を登る
「なっ…何か事情があったんだよ、きっと!
だからさ、落ち込むなって!」
後ろから追いかけてきて
潤が精一杯フォローしようとしてくれてるのがわかって
「もういいんだよ」
「まだ何も始まってないのに諦めんのかよ!」
「…」
「ごめん、強く言い過ぎた…
諦め良すぎるのは兄貴の悪いクセだよ
俺はさ、諦めるのはまだ早いと思うよ?」
それだけ言い残して
潤は自分の部屋に入っていった
まだ何も始まってない、か…
確かにそうだ
だって想いさえも未だ伝えられてないんだから
メールなら簡単だ
ボタン一つで済んでしまう
だけどなんか違う
ちゃんと会って言わなきゃ意味が無いんだ
カズナリ君がそうしてくれたように、僕も…
パソコンを立ち上げて確認してみたけど
新着メールは来ていない
メール意外の方法で、会いたいと伝える手立てを考えよう
何か…
何か方法はないだろうか
「……ただいま…」
「お帰り、兄貴! どうだっ…た、、、」
僕の項垂れる様子を見て
一瞬で事を把握したであろう潤が語尾を窄めた
「…兄貴、」
「…会えなかったよ
せっかく色々してもらったのに
ごめんな、潤」
無理矢理の作り笑顔を一つ向けて
階段を登る
「なっ…何か事情があったんだよ、きっと!
だからさ、落ち込むなって!」
後ろから追いかけてきて
潤が精一杯フォローしようとしてくれてるのがわかって
「もういいんだよ」
「まだ何も始まってないのに諦めんのかよ!」
「…」
「ごめん、強く言い過ぎた…
諦め良すぎるのは兄貴の悪いクセだよ
俺はさ、諦めるのはまだ早いと思うよ?」
それだけ言い残して
潤は自分の部屋に入っていった
まだ何も始まってない、か…
確かにそうだ
だって想いさえも未だ伝えられてないんだから
メールなら簡単だ
ボタン一つで済んでしまう
だけどなんか違う
ちゃんと会って言わなきゃ意味が無いんだ
カズナリ君がそうしてくれたように、僕も…
パソコンを立ち上げて確認してみたけど
新着メールは来ていない
メール意外の方法で、会いたいと伝える手立てを考えよう
何か…
何か方法はないだろうか