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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第3章 飴玉本舗✡摩訶不思議堂


「あ…そうだ
これ、次に会う時まで潤くんが持ってて」


アクセサリーの類は滅多にしない俺が
唯一、気に入って買ったシルバーブレス


「いいの…?」

「暫く会えないし連絡も取れないから…
これ見て、俺を思い出して?」

「そっか、連絡も取れないんだ…
でも嬉しい…ありがとう、雅紀さん」


そっと手を解いて
身に着けていたブレスレットを外して、潤くんの左手首に着けた


「離れててもずっと一緒って感じだね
これがあれば寂しくないよ」

「ずっと一緒だよ?」

「えっ…?」

「3週間後からは
ずっと一緒に居られるから」

「ホント…?」

「ホント」

「嘘じゃない…?」

「嘘じゃないよ」

「嬉しい…!」


泣きそうな顔で微笑む潤くんの笑顔を
守りたいと思った









「今度はめっちゃデレてる」


ソファーに座ってコーヒーを飲みながら
俺達の距離は 0 センチ
そりゃ、デレるでしょ!


「雅紀さんの百面相、ホント飽きない」


クスクス笑ってるけど
それ、褒めてんの? 貶してんの?!


「もー、笑うなっ!」


ソファーの上で笑い合って
沢山話して、イチャついて
気付けば時間はあっという間に過ぎていって…


「潤くん、ごめんね
そろそろタイムアウトだ…」


もう、前みたいに急に居なくなる訳にはいかないから


「もうこんな時間なんだ…
時間経つの早過ぎだよ」

「必ずまた会いに来るから
それまでイイコにしててね?」

「もう、子供じゃないんだから!」


あっ、笑ってくれた


「じゃあ…行くね」

「下まで送るよ」

「ダーメ。離れたくなくなっちゃうから」


意識を失って倒れて消えるところを
見られるわけにはいかないから


「そっか…」

「そんな顔しないの
俺だって寂しいんだよ?」

「わかってる…」


あっ、そうだ
思い立ってジーンズのポケットからスマホを取り出した


「それって何に使う道具?」

「ん、これはね…」

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