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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第3章 飴玉本舗✡摩訶不思議堂


「ちょっと、ちょっと〜
相葉ちゃ〜ん、最近少したるんでるんじゃないのぉ? そんなんじゃ困るよ〜?」

「はぁ…」


俺よりちょっと早く入社したからって偉そうにする、コイツ
なんなんだよ、先輩面しやがって!
こーゆー時はさっさと外回りに出るに限る

俺はパソコンを立ち上げ、今日の訪問エリアを確認し
ホワイトボードの自分の名前の所に【外出】のマグネットを張り付けた


「外回り行ってきまーす!」













『うちは結構ですから』



『セールスお断りの札、付いてたでしょ!』



『これ以上しつこくすると警察呼ぶぞ!』





・・・もー、やだ (泣)


だいたい、俺に飛び込み営業なんて無謀なんだ
見ず知らずの人にペコペコ頭を下げ
時には塩を撒かれ
身も心もボロボロだよ…


「情けないな、潤くんはあんな大企業の社長さんだっていうのに…」


コンビニに寄り、おにぎりを2つと就職情報誌を買って
少し離れた公園の駐車場に社用車を停めた

野良猫が気持ち良さそうに昼寝をしてる
今日は風もあってさほど暑くないし
昼寝にはもってこいなんだろうな

買ってはみたものの、見る気になれない就職情報誌を後部座席に投げて
二つ目のおにぎりを口に詰め込んで
俺は車を発進させた







「只今戻りましたぁ…」


時計を気にしながら日報を打ち込み終えると
PM5:00ジャスト


「お先に失礼しまーす!」


俺は足早に会社を出て
その足で銀行のATMに寄り
飴玉屋へと向かった

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