テキストサイズ

びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第5章 俺様天使!

❦ニノSide❦



稼働率ねぇ…
だいたいワタシ、部屋から一歩も出たくない人なんですよ
なるべくならね?

皆は自分の足でターゲットを見つけて、ってやってるみたいですけど
いや、ワタシも昔はやってましたけどね?
効率悪いんですよね
無駄に動くと疲れるじゃないですか
それで足の代わりになるものをと思って買ったわけですよ、この衛星小型ライブカメラを

あー、そうそう
ワタシ達には“悪魔の教典 はひふへぽ”ってのがありましてね
稼働前にそれを唱和させられるもんで、それでやんなっちゃったってのも理由の一つです
部屋で自分のやりたい時に仕事するならそんなのやらなくて済むしね
一石二鳥でしょ?
しかもこの教典、えらくダッサイんですよ

聞きます?
聞いちゃいます?


“は”破滅に追い込めできるだけ
“ひ”人に情けは掛けぬべし
“ふ”不条理、不道理、不平等
“へ”平気で相手を踏みにじれ
“ぽ”POISON!

なんなんですかね、最後の“POISON”て



革のソファーに寝そべりながら衛星小型カメラの捉えた画像をチェックしていると
白い物体がカメラの前をビュンと通り過ぎていった


「ん? なんだ?」


追いかけてズームすると


「わぉ、イケメン」


白く大きな翼を広げて空を飛ぶ、一人の男を見付けた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ