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奇っ怪談 猥猥談

第6章 うぎゃああっっ❗

あれは今から20年以上前の聞くだけで恐ろしいお話でございます。
ダメ部長の身に起こった悲劇・・

ダメ部長には行きつけのスナックがありました。
お目当ての女のコがいたからです。

私も何度かそのスナックに連れて行ってもらったことがありますが、確かにいい女でした。
美人だし、優しいし、いい形のおっぱいだし、安産型のお尻だし・・

でも私のタイプではありませんでした。
部長が惚れている女だからそういう目では見れなかったのかも知れません・・

ダメ部長はひとりでもそのスナックに行き、その女のコを口説きまくっていたようです。

一緒に行った時に感じたのですが、その女のコもダメ部長のことがまんざらでもない様子でうまくいけば落ちるかなと思いました。

その予感は的中しました。

ある日ダメ部長がルンルンで出勤してきました。お店も休みだからその女のコと夜のデートをすることになったとのことでした。

ダメ部長はヤル気満々だった様子で、妻や子供には今日は泊まりの出張ということにして出掛けてきたのです。

ダメ部長は恥ずかしそうに、な、なあ・・その、なんだ・・コン・・避妊具ってどこで買えばいいんだと訊いてきました。

もう奥さんともだいぶご無沙汰みたいで何年も買ったことがないのでコンドームの買い方も忘れてしまったようです。

しかも恥ずかしくてコンドームという言葉も言えないとはなんだか可愛らしいです。

普通は薬局とかコンビニで買うんだろうと思いつつ私は財布に忍ばせていたコンドーム2個をダメ部長に渡してあげました。

もしかしたらナンパがうまくいってヤレるかも知れないし、いつチャンスがあるか分からないので財布の中にコンドームを忍ばせておくのは男子としてのたしなみです。

ダメ部長はもの凄く感謝してコンドームを受け取ると大事そうに財布に忍ばせました。

かくして意気揚々と夜の街にルンルンと出掛けていったダメ部長ですが、翌日げっそりとして真っ青な顔をして出勤してきました。

年甲斐もなくヤリ過ぎたのかなとか、まさかコンドーム2個じゃ足りなくて生でヤッちゃったのかなとか、ヘタクソや粗チンを理由にフラれちゃったのかなとか、美人局だったのかなとかいろんな予想が私の脳を駆け巡りました。

ダマされた、付いとった・・

ダメ部長は顔面蒼白で震える声で言ったのです。


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