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アップルパイと君の隣で

第10章 隣に居たいなんて


「先輩が綺麗だなぁと思いまして」
聞いたことを後悔するほどどうでもいい返答だった。

第一私は美人でもないし、背は佳奈より高いがそれだけでスタイルが良い訳でもない。
超がつくほど美少女である佳奈にそんな事を言われると嫌味にしか聞えない。

「そう...」

毎日顔を合わせているのにそんなに見ないでほしい。
私は適当に受け流して映画に戻る。

「先輩...」

佳奈はそれをどう勘違いしたのか私と手を重ねてくる。
再び溜息をついた私は特に気にしない事をした。
するとそれを肯定と受け取ったのか調子に乗った佳奈はその手を私の太ももの上へと移動させた。
それに合わせてゆっくりと足の先を絡めてくる。

「ちょっ////佳奈!!」
私は小声で佳奈を静止させる。

「じゃあこれでいいです」
耳元で呟いたかと思うとそのまま顔を近づけて私の耳の中を舐め出した。

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