アップルパイと君の隣で
第12章 気に入らない
「どうしたんですか?」
「別に...///」
更にハテナマークでいっぱいの佳奈にそっぽを向く。
「ふーん?そうですか」
そんな私に佳奈は納得いっていないようだ。
昨日あんな事しなければよかった...。
そんな事言えるわけも無いけど。
最近はいろいろあり過ぎておかしくなっていたんだと思う。多分。
「もう体調は平気?」
これ以上詰め寄られても困るので話題を変えてみる。
「はい。先輩の看病のおかげでもうすっかり元気です」
「そう」
よかった。
私の雑な看病で悪化したりして無くて...。
「先輩...✨」
そう思いほっと肩をなで下ろすと佳奈の目が輝やく。
「何よ…?」
「いいえ!何でもないです💕」
にこにこと上機嫌になった佳奈が目に入る。
「はぁ...朝食にしよう」
このパターンは面倒臭いというのは経験済みだ。
私はそう言って聞き流す。