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アップルパイと君の隣で

第14章 アップルパイと


「えっ?」

「アップルパイ...です」
その声が気恥ずかしそうに答えた。

佳奈のくせに可愛いじゃないか...。
ついつい頬が緩む。

「何ですかその顔は!私だって女の子ですよ!!」

佳奈は耳まで真っ赤にさせて訴える。
そんな佳奈が可愛いくて何だか笑いが込み上げてくる。
一番好きだと言う割に佳奈がアップルパイを食べているところなんて見た事ない気がする。
別に恥ずかしがるような事でも無いのに...。
相変わらず佳奈の感覚は謎だった。

「だからもぉ!笑わないで下さい!!///」

佳奈は頬を膨らませてふくれている。
そんな佳奈にますます笑いが止まらない。
その必死さに絆される。

「いや、可愛いなって思って」

「っ!?/////いきなりそんな事言うなんてずるいですよ先輩」

クスクスと笑ってそうからかって見ると佳奈は降参したように項垂れた。

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