貴方と私
第11章 喧嘩
〜零嗚〜
『真衣から離れろ。』
「嫌だってんだろ。」
『蓮も、よくそんな口がきけたなっ!』
バキッ
「って…。」
俺の拳が蓮の頬に直撃した。
殴ったのに、蓮は真衣を離さなかった。
『離せ。』
「嫌だ。」
『離せ。』
「嫌だ。」
そんなやりとりをしていたら、
真衣が言った。
「も…、止めて…。私…かえ…るから…。喧嘩しな…いで…。」
真衣は泣いていた。
『真衣…。』
「真衣ちゃん…。」
真衣は、ベッドから下りて
ふらふらな足取りで歩く。
俺が肩を支えても、
「大丈夫。1人で歩ける。」
って言って、俺と蓮を残して、
どこかに行ってしまった。
「零嗚の馬鹿。」
『…なんだ。』
「俺が真衣ちゃんを慰めていたのに、零嗚がくるから台無し。」
『…っ。』
「真衣ちゃん、言ってたよ。もう、俺と零嗚と話さない。ってさ。」
『は?なんだそれ。』
「俺も知らねぇ。」
『…俺、真衣探す。』
「止めろ。」
『なんでだよ。』
「真衣ちゃんの様子見てたら分かるだろ。1人になりたいんだよ。」
『じゃあ…、何をすればいいんだよ。』
「それは俺にもわかんねぇ…。」
『……。』
「真衣ちゃんは大丈夫だろ。」
『…。』
『真衣から離れろ。』
「嫌だってんだろ。」
『蓮も、よくそんな口がきけたなっ!』
バキッ
「って…。」
俺の拳が蓮の頬に直撃した。
殴ったのに、蓮は真衣を離さなかった。
『離せ。』
「嫌だ。」
『離せ。』
「嫌だ。」
そんなやりとりをしていたら、
真衣が言った。
「も…、止めて…。私…かえ…るから…。喧嘩しな…いで…。」
真衣は泣いていた。
『真衣…。』
「真衣ちゃん…。」
真衣は、ベッドから下りて
ふらふらな足取りで歩く。
俺が肩を支えても、
「大丈夫。1人で歩ける。」
って言って、俺と蓮を残して、
どこかに行ってしまった。
「零嗚の馬鹿。」
『…なんだ。』
「俺が真衣ちゃんを慰めていたのに、零嗚がくるから台無し。」
『…っ。』
「真衣ちゃん、言ってたよ。もう、俺と零嗚と話さない。ってさ。」
『は?なんだそれ。』
「俺も知らねぇ。」
『…俺、真衣探す。』
「止めろ。」
『なんでだよ。』
「真衣ちゃんの様子見てたら分かるだろ。1人になりたいんだよ。」
『じゃあ…、何をすればいいんだよ。』
「それは俺にもわかんねぇ…。」
『……。』
「真衣ちゃんは大丈夫だろ。」
『…。』