貴方と私
第1章 出会い
目を開けると、
薄暗い倉庫の中。
「あ、目ぇ覚めた?」
『誰っ!?』
「俺?篠原零嗚。しのはら、れお♪零嗚って呼んでよ。」
『顔が見えない…っ。』
「見たい?」
『み、見たい』
ジャリッ
零嗚が歩みよって、
ようやく顔が見えたと思ったら…
チュッ
『!?』
『んっ…』
「見えた?♪」
『止めて!』
逃げようとしたけど、
私の手は、頭の上で
縄に括られていた。
「逃げようとしても無駄だよ。今日から、お前、真衣は、俺のペット。拒否権は無い。」
『はぁ!?いい加減にして!離してよっ!』
「いくら抵抗しても無理。」
『ちょ、学校は!?』
「真衣が気ぃ失ってる間に終わったよ?笑」
『え…、最悪…。』
「大丈夫、俺と真衣、同じクラスだし♪」
『…最悪…。』
「とりあえず、今から俺ん家行くぞ。」
そう言われて、半ば強引に
抱えられて、篠原家に。