こうするしかなかったんだ
第10章 奏太の告白
夏の暑さにやられたのだろうか。
これまであまり見向きもしなかったが、街中に女がいる。
姫葵の気持ちが重たく感じていた奏太は、姫葵に代わる、軽い女を探す。
それなりに見た目の良い奏太。
声をかけなくても女の方から近づいてくる。
奏太は男としての自信をつけていく。
何も言わなくても女からホテルに誘ってくる。
高校生だと告げるとお金は出してもらえる。
こんなに楽しいなら姫葵は必要ないかと思う時もある。
でも姫葵ほど容姿とスタイルに優れた女はいない。
自分の優越感に浸るには必要な女だった。