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花音学園腐男子恋愛日常-前編-

第6章 ~2人の新たな腐男子友達~

「どけどけ~!!」

「「?」」

4号館の方から、1人の男性と1人の女性が駆け出して1人の女性が2人を追いかけている。

「誰か、その人達を捕まえて~!!」

よく見ると、男性の腋には1つのケースが抱えられている。

「もしかして、あの箱に入ってるのってサークルの売上金!?」

「多分、女性が売り子の姉ちゃんの注意を逸らしてる隙に、あの男が箱を盗んだんだろう」

そう推理しながら、研磨君は数歩前に出る。

やる気だ。

「歩、もし箱の中身が散らばったら
わりぃんだけど拾うの手伝ってな♪」

「わかったよ」

階段を駆け上がって柵に手をかけて勢い良く、研磨君は男性と女性に向かって飛び降りた。

「えっ!?」

「な、なんだ!?」

「はあああああッ!!」

研磨君は空中で体を捻り、そのまま横に回転して男性の頭部に回し蹴りをヒットさせる。

「ぐわあああ!!」

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