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ウサギとオオカミ ~雪の話〜

第2章 告白って難しいです。

優side



ピンポーン…


突然鳴り響くチャイム。



普段はだれもこないこの家に来るといえば…




ガチャ…



「…」


俯いた雪だった。




あぁ、


告白したんだ


なんて、すぐに分かった




手を握ると冷たくて…


まだ冷える夜に家に来たってことは


気まずかったんだね




無言で手を引いて部屋に入れ、



「雪。だいじょ…!!!?」


雪の顔を見ると


大粒の涙が溢れていて…

声を抑えて泣いていた…




俺は思わず抱きしめてしまって…



「頑張ったね…っ…頑張ったよ…雪は。」


「優ぅ…っ…うぅぅ…」



顔を俺の胸に埋めて泣く姿に孤独さを感じた




どれだけ辛かったんだろう…


1人で抱え込むのは…




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