ウサギとオオカミ ~雪の話〜
第1章 ユキじゃない!!セツだ!!!
「雪くん…優くんよく家に来てたからね??覚えてる??」
「全然…覚えてない」
多分、その頃からもう既にトーマさんばっかりみてたから…
「あ、もしかして。好きな子でもいたの??その場に。ほらー。よく女の子たちとも遊んでたじゃん。」
いたよ…
「うん…いた。」
毎日、顔合わせてるよ…
どうして、、、律にぃの恋人なの?
なんで、僕の恋人じゃないの?
「そっかぁ…雪くんも大人になったんだね…」
これ以上、この場にいると
涙が溢れてきそうで…
俺は俯いて
「…律にぃ、そろそろ帰ってくる頃だね」
その言葉を残して部屋にこもった。