箱……捌
第4章 【強者】の選択
今の…声は…
先生…じゃない?
すると――――――…
先生の後ろから…制服を着た男子が…現れ…
俺たち…クラス全員を見下ろし…
笑った―――――――…
ゾクッと―――――…
得体の知れない恐怖に…
クラスは包まれた…
「やぁ……気分はどうたい?元【強者】達…」
…皆が…固まった…
元【強者】達……
そいつに…俺たちは…そう、呼ばれたのだ…
「んっ〜〜〜〜…んん!」
先生が…その生徒に何かを言いたいのか…
必死に語りかけている!
「―――――…先生も…含みの…元【強者】でしょ…?」
生徒に見覚えはあった…クラスメイトの…
遠多(エンダ)君―――――…
彼も…元…【強者】じゃないのか?!!
俺は…彼を驚きの目でみていた…
「―――――…クラス全員を…眠らせるって…簡単でしたよ…先生…」
まさか…
眠らせてから…一人一人…椅子に縛り付けたのか!?
遠多君…一人で…
何で―――――――――…
ガタガタと、椅子を鳴らす奴は後をたたない…
皆が…この状況に納得していないからだ…