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異彩ノ雫

第45章 十一ノ月 ③




古いジャズの流れる店には
時を遡る小舟がある

カップを包んだ手の中で
モカが薫れば
静かに小舟は動きだす

交わす眼差し
揺れる想い
ふたり
スターダストの調べにいだかれた

夢みるままに 君へと伸ばす手…

幻が、
はじけて消える







【小舟】


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