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異彩ノ雫

第47章  十一ノ月 ④




海に降る雪は哀しい…



流れる車窓の景色を見つめ

君は呟く



白くなるほど組まれた指先



まるで

詩の一節のような言葉が

心を揺らす



黒髪に縁取られた静かな横顔



耐えかねて

消え入りそうな肩を抱き寄せる







【白夜】


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