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異彩ノ雫

第68章  二ノ月 ②




凍夜が

ほどけるように明けてゆく

紅藤色の光が弾け

空は雅を身にまとう



夜の名残に 眠りゆく星



焦がれるままの目覚めを抱き

私は眠らぬ月となる







【早暁】


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