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異彩ノ雫

第75章  三ノ月




春日(はるひ)の風に

花びらひとつ

残り香を揺らし流れゆく



高響く鳥の声

広がる波紋と水底の小さな息吹



静かな目醒めが

時を萌黄色に染めてゆく







【萌黄】


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