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異彩ノ雫

第83章  三ノ月 ⑤




弥生三月 去る如し…



その時の中 人もまた

来るより多き ゆく背中



とどめる術とて持たぬ身は

ただ 幸あれと祈るのみ



せめて

心ばかりのはなむけに

花のひと枝 贈らんか…







【弥生】


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