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異彩ノ雫

第99章  五ノ月 ④




私は物語を読むのではない
描かれた人物の人生を
ともに旅するのだ…



頁を捲りながら

かつて聞いたその言葉が

ふいに胸に甦る



丹念に綴られた心の軌跡

ぶつかり合う想い

歓喜と慟哭…



今宵 またひとつ

佳き旅の予感に時を忘れる







【読書人】


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