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異彩ノ雫

第9章  七ノ月 ④




絡ませた指から伝わる

微かな震え…

怯えているのか

明日を思って



言葉なく

折れそうに細い指を強く握れば

車窓のガラスが小さく曇る



どこへゆこう

どこまで ゆこう



この夜を越え

永遠の愛の地まで…







【逃避行】


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