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異彩ノ雫

第108章  六の月 Ⅱ ④




君と過ごすジャジーな夜は

ベルベットの手触りだった…



背中の大きくあいた

黒のドレスに深紅のルージュ

グラスの縁でリズムを刻む指先は

シルバーに彩られ

妖しく胸を掻き乱す


時が熱をおびてゆく…





夜の彼方へ

A列車がふたりを運ぶ







【夜会】


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