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異彩ノ雫

第111章  七ノ月 Ⅱ




今日の幕が静かに下りる



今は

胸を揺さぶる旋律がほしい

奥底で息をひそめる本当の私を

目覚めさせる魂の音が



怒濤のようなピアノ

吹きすさぶヴァイオリン

チェロの囁き



私は

私に還ってゆく……







【とばり】


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