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異彩ノ雫

第113章  七の月 Ⅱ ②




私が風になれたなら

夜空を駆けて

あなたのもとへ急ぐでしょう



さりとて何もできぬまま

その枕べに

そより そよりと吹くばかり…



いえいえ

風は

あなたの髪をときながら

子守唄を唱いましょう



愛しいあなたが

優しい眠りにおちるまで…







【子守唄】



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