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異彩ノ雫

第119章  七ノ月 Ⅱ ⑤




日盛りの長き道

石畳に靴音弾けしじまに歌う



足を止めれば

白壁に 影の濃く映りて

指で記せし愛しき名を

清けき香りの風がさらう



君よ 如何に…



問う夏空を 雲ひとつ流れゆく







【ひとり旅】


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