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異彩ノ雫

第124章  八ノ月 Ⅱ ③




遣らずの雨か…


未だ降りやまぬ

季節はずれの長雨は

送る火を守る背中を

しとどに濡らす



還りがたく…

送りがたく…



想いが交わる夜の中

ゆらめく焔が虚空を照らす







【送り火】


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