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異彩ノ雫

第128章  八ノ月 Ⅱ ⑤




欄熟した時代の花を愛でながら

気だるい夜に身を落とす



退廃はくすんだ金色

陽光に背を向けた妖しい煌めきが

心のすきまに忍び込む



重ねる杯に世紀末の夢浮かび

飲み干すごとに

うつつを離れ 遊びゆく







【クリムト】


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