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異彩ノ雫

第142章  十ノ月 Ⅱ ③




人が夢見るその国は
遠い 遠い地平の彼方

散ることのない花と
枯れることのない泉
争いもなく
大地を潤す雨が降る


けれど
そこにはあなたがいない…



花を散らす風が吹き
雨に叩かれ膝をつこうと
愛するあなたのいる此処こそが
私の夢の在るところ







【桃源郷】


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