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異彩ノ雫

第153章  十一ノ月 Ⅱ ④




私たちは旅をしていた
遥か古の都を目指し
西へ
ひたすら 西へと

昼は太陽に 夜は星に行方を託し

限りなく続く砂の大地
風紋を描き変えて吹く嵐
灼熱と凍夜

それでも私は幸せだった
駱駝に揺られ
愛する人とともにあったから


早暁
焦がれるままに夢は覚め…







【シルクロード】


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