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異彩ノ雫

第155章  十一ノ月 Ⅱ ⑤




陽に透ける桜色の小さな耳

そっと触れれば

長い尾を揺らし

重いまぶたをゆるりと開ける



咎めるように見つめる瞳は

トパーズを思わせて…



やすらぎは

青い窓辺に 天使の眠る

昼下がり







【小春日和】


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