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異彩ノ雫

第164章  十二ノ月 Ⅱ ⑤




冬陽のそそぐベンチには

枯れ葉の一枚が座りいて

風も束の間 息をひそむ



宙を惑いて眠りしか…



何ともなしに心揺すられ

立ち尽くす傍らを

鳩も忍びて歩み去る






【小景】


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