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異彩ノ雫

第167章  一ノ月 Ⅱ ②




…まだ5分あるわ
笑う私と
もう5分しかないよと急ぐあなた
映画館への道で
繰り返すいつもの会話

ブルーが好きなあなた…
私はオレンジが好きで
夕陽が好きなあなたに寄り添いながら
日の出までの時を数えていた

そう
わたしたちは
違うことをいとおしんでいたの
まるで
不思議な物語を愛するように

きっと ずっと これからも…







【ふたり】


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