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異彩ノ雫

第180章  二ノ月 Ⅱ ④




『泣きたい』ときに読む本は
しゃがみこんで探す
いちばん下の棚の中

『夢見る』ときの本は
少しだけ
背伸びの必要な棚の上

『怒りたい』とき 『孤独』なとき
『旅立ち』のとき 『恋した』とき…

あなたが 今
立ち止まるのはどこでしょう


いつでも
ひとときの癒しになれるよう
小さな図書館を作れたら…



そんな夢をほんのり宿す
春を待つ宵







【図書館】


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