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異彩ノ雫

第182章  二ノ月 Ⅱ ⑤




── ねえ なんか さみしいよ

ただ一言が書かれたメール

言葉の向こうに浮かぶ
少しだけ拗ねた君の横顔


愛しさと切なさの溢れる
土曜の夜は
時の流れが殊更にゆるやかで
逸る想いに胸が痛い…


マカロンと
紫のビオラひと鉢を抱えたら
風に乗って君へと帰ろう







【ビオラ】



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