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異彩ノ雫

第185章  三ノ月 Ⅱ ②




消え入りそうな灯火を
両の手で包み込めば
指先からてのひらへ
そして
胸の奥までつたわるぬくもり

儚くて……

揺らぐ炎の守り人は
静かに 静かに
寄り添いつづける

涙で 吐息で
消してしまうことのないように







【ともしび】


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