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異彩ノ雫

第188章  恋文 (十四)




あの日
抱き上げた腕の中
星へと手を伸ばした 君

小さな少女は
いつのまにか
自ら煌めく星になった


遠いステージで 歌う君

ハスキーボイスのバラードは
夕暮れに帰る二人のように
少し 胸を苦しくさせる


いつかの夢を叶えた君…
大切な君 愛する君


変わらない想いをこめて
今、心からの喝采を…







(了)


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